日本で学校教育が始まってから現在まで、家庭科教育はどのように変わってきたのでしょう。

 明治時代、学制が発布されたころ、衣服は家庭で女性が作ることも多く、和服から洋服にシフトする時期でもあり、女子教育として「裁縫」が重視されていました。その後、高等女子学校では衣・食・住・家事衛生・家計簿記・育児が教えられるようになり、女子教育として始まりました。

 大正時代から戦前にかけても「裁縫」が重視されてましたが、第1次大戦による経済の好況により、社会構造が変化。教育需要が高まり、男子が職業に就き、収入を得るための知的教育を受ける一方、女子は、家庭を守り、子どもの養育に責任をもつことが期待されました。そのため、妻となり、母となるための教養教育、精神教育に傾きます。「知性」(mind)より、「感性」(heart)に基礎をおいた教育がなされました。※ (感性を大切にして、家庭の生活水準が向上することが、国民が学びに向かうのを後押しするという考えが興味深いし、実際日本の成長や、古き良き日本を支えていたのかなと思う。生活の質を上げることは、日本のみらいを明るくする!今の日本は男子の職業教育に傾きすぎなのでは、、)

 戦後、家庭建設者の育成を目指して男女ともに履修する、新教科「家庭」が創設され、社会の変化に合わせて改訂され、現在に至ってます。途中、中学校では、男子が技術、女子が家庭科という時代もありましたが、平成5年から男女の差なく履修することに。

 その間、生活はどんどん変わってますよね。高度経済成長期、三種の神器と呼ばれるテレビ、洗濯機、冷蔵庫が登場し、お金をたくさん稼ぎ、新しい物を手に入れ生活することが、多くの人が目指す豊かな生活として捉えられていたのではないかな。

 それが、今となっては、何百何千種の神器があるの?って感じ。サービスもどんどん充実して、ウーバーイーツでご飯を宅配してもらったり、洋服をオンラインで買うのも今や当たり前の時代。ネットを開けば、YouTubeやInstagram、Facebookなどなどでいろんな人が発信していて、たくさんの物や情報の中から、自分が好きなもの選び、生活を選べる時代になったなぁと思います。

 生活に対して、ある程度共通のイメージがあった時代から、それぞれが好きに生活を創造できる時代になったと感じます。

 言い換えれば、たくさんある物やサービス、生き方から自分が何を選ぶかで、生活の質が変わってくるということですよね!

 基本は大事に、自分好みに生活をアップデートしていける力が生活の質を上げ、日本を支える力にもなると思うので、このブログ「みらいのカテイカ」で、勝手に学習指導要領改正したいと思います!(非公認笑)

※参考 教育社会学研究第33集(1978)第一次大戦後における女子高等教育の社会的機能 天野正子

 

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