私が働いてみて思った、公教育の問題点、二つ目は、校種間の連携不足。私が勤務した地区の話なので、状況が違う地区もあるという前提でお読みください~。

 「小1ギャップ」「中1ギャップ」よく耳にしますよね。それをきっかけに不登校になる子もいます。

 保育園は基本的に生活の自立や社会性を身に付け始めることに対してのサポートをしてる。小学校に上がると、基本的生活の自立ができること前提で、学習の習慣が加わる。中学校になると、初めての人生の選択を控え、自立的に学習や活動に取り組むことが求められる。進路が関わってくるため、テストや評価を意識せざるを得ない状況になる。指導の方向性や内容、発達段階が校種によって違うことは一目稜線。

 では、それぞれの校種の教育の役割や子どもの、発達段階を理解して教育してる先生はどれくらいいるでしょう。私の感覚では、保育士さんが小学校を、小学校の先生が中学校を意識して指導してると思える瞬間はほぼありませんでした。それぞれの経験に頼ってるという感じです。まず、ほとんどの先生が他校種の現場を見る機会や知る機会はありません。大学でも校種間の指導の違いを焦点にした授業はないので、私が教員になったとき、どんな姿を目指して指導していけばいいかがわからず不安でした。学校で次年度1年生を担当する先生や主任や管理職の先生なら機会が設けられていましたが、年に1度ほんの1時間程度で参加したことがない先生も多数。ギャップが生まれて当然の状況。

 また、戦後の日本の教育では、これからを生きるのに対応しきれず、指導要領も大きく変更され経験だけでは対応できない状況にありますが、理解もまちまちで、より校種間の共通理解や連携を妨げているのではないかと思います。そしてそれはつまり、子どもたちや親、または先生を混乱させ、不登校や指導のしにくさなど様々な教育問題を生み出してると思います。

 校種間連携だけの話にはとどまりませんが、こうやって見てると、1番問題なのは、国や地方自治体、校長のリーダーシップの欠如だと思います。

 一先生の裁量で他校種の先生と連携する時間をもつことはできないし、学校の方針を変える権限はありません。一先生が正しく指導要領を理解して指導し、校種間ギャップを埋めようと努力しても、大きな流れには勝てないのを何度も経験してきました。それなのにそれによって現れてくる子どもの問題や親の心配や不満に、最前線で対応しないといけない理不尽さをずっと感じていました。

 公立よりは規模の小さい組織である私立だと、もう少し変化がしやすいかもしれませんが、公立の難しさをすごく感じます。主任に聞くと教頭が言ったから、校長に聞くと教育委員会が言ったからと、全く当事者でない人の意見で動いることも多く、運営が形骸化してるように思えます。

 もっと血の通った教育にするために、校長や地方自治体の権限と責任を増やすべきです。全国学力調査に見られるような、学力や自己肯定感などの結果や、不登校やいじめ、不祥事などの悪い点を最終的に県や国の責任にするのではなく、各自治体や校長の責任と意識できるようにした方がいいと思います。地方自治体や校長を評価するのは賛否両論あると思いますし、その方法には慎重になるべきですが、そうすることで、若い世代に力を借りたり、協力する体制も各組織にできると思います。そうすれば、良い取り組みをしている自治体に注目が行き、それが広がるいい影響がある。悪い例や失敗を隠すのではなく、そこから学び、健全に成長できる環境になると思います。

 本当に日本の将来や子どもたちを守りたいと思うなら、教育はそこから手を付けるべきかと思います。そうでないとどんな取り組みも浸透しないし、中途半端になりそう。教育に限ったことではなく政治全般に言えますが、個の力を生かし、失敗から学ぶことを許し、健全に成長する組織運営をぜひお願いしたいです。

 

 

 

 

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